館庭にあさざが咲き始めました。
雨の日に咲くのは珍しいですが、黄色い可憐な花に心惹かれます。
万葉集巻13の3295番歌の1首のみに見られる稀少な植物です。
歌では「アザサ」、植物名は「あさざ」と紹介されています。
奈良県磯城郡三宅町伴堂にこの歌の犬養先生が揮毫された万葉歌碑があり、三宅町とも交流ができました。
三宅町は今は「町の花」として、あさざの保存、生育に努力をしておられます。
そして、あさざのプランターを10年ほど前、記念館にも寄贈していただきました。
その後、明日香村の気候にもめげず、毎年この時期になると花を咲かせてくれます。
![](https://inukai.nara.jp/wp/wp-content/uploads/2024/05/あさざ2-1030x751.jpg)
明日香村の万葉歌碑を歩く39
明日香村の広報に毎月掲載している当館の記事を抜粋して掲載いたします。
去る6月9日(日)、「初夏の万葉植物野外講座」が開催されました。
飛鳥歴史公園石舞台地区の駐車場に集合してスタート。小雨降るしっとりした新緑の中、上戸、細川と、ていかかづらや、ツユクサ、紫陽花、あふちなど、初夏の花木を馬場吉久講師の説明を受けながら歩きました。周辺の田植えもほぼ終わった田んぼは「水鏡」となって、新緑や景色を映していました。
祝戸の展望台に上がった時に雨も止み、矢田丘陵や生駒の山並みが望めました。
石舞台公園周辺をめぐりコースは、多くの万葉歌碑も確認でき、静かな飛鳥の里を満喫しました。ご参加の皆様、ありがとうございました。
次回は9月1日(日)の予定です。
令和6年8月1日(木) みんなで歌おう童謡・唱歌
令和6年7月15日(月・祝) 第6回 河内家菊水丸の河内音頭を聴く会 in 明日香
飛鳥歴史公園 里山クラブで「犬養万葉歌碑写真展」開催!
甘樫丘麓の豊浦休憩所で開催中です。
犬養万葉記念館も協力させていただいています。
どうぞお立ち寄りください。
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「明日香村の万葉歌碑を歩く」展 ~揮毫者:犬養孝~
あさざが咲きました!
館庭にあさざが咲き始めました。
雨の日に咲くのは珍しいですが、黄色い可憐な花に心惹かれます。
万葉集巻13の3295番歌の1首のみに見られる稀少な植物です。
歌では「アザサ」、植物名は「あさざ」と紹介されています。
奈良県磯城郡三宅町伴堂にこの歌の犬養先生が揮毫された万葉歌碑があり、三宅町とも交流ができました。
三宅町は今は「町の花」として、あさざの保存、生育に努力をしておられます。
そして、あさざのプランターを10年ほど前、記念館にも寄贈していただきました。
その後、明日香村の気候にもめげず、毎年この時期になると花を咲かせてくれます。
明日香村の万葉歌碑を歩く38
明日香村の広報に毎月掲載している当館の記事を抜粋して掲載いたします。
令和6年7月4日(木) みんなで歌おう童謡・唱歌
令和6年6月30日(日) さわらび講演会 -『翔風』にみる犬養孝と教え子たち-
犬養孝先生は、昭和17年(1942年)、35歳の時に台湾総督府台北高等学校の教授として、1月に基隆上陸、着任された。しかし、昭和20年3月には台湾で現地招集され、陸軍二等兵13862部隊に所属し、現地で終戦を迎えられた。その後、昭和21年3月に引き上げ、紀伊田辺に上陸し、以後犬養先生の大阪での生活が始まっていく。
旧制台北高等学校の学友会誌『翔風』全26号が、2022年に台湾で復刻出版された。犬養孝教授が講義のみならず文化部文芸班の顧問として、生徒の学術研究や文芸創作に多大な影響を与えたことが読み取れる。『台湾万葉集』の編者である呉建堂はよく知られているが、林本源家の嫡流、林宗毅も短歌と俳句の創作に終生励んだ。
今回、犬養と台湾での教え子たちに関わる新資料も紹介する。(山内談)
令和6年6月9日(日) 初夏の万葉植物野外講座 ”雨天決行”
初夏の明日香を歩き万葉植物を観賞します。また、史跡の見学も行います。万葉歌朗唱(犬養節)とともに楽しい解説を聞きながら、明日香の自然や歴史に触れてみませんか。