甘樫丘豊浦休憩所前の河原にあった歌碑が移設されています

「明日香村の万葉歌碑を歩く」に掲載の④の歌碑、「明日香川 明日も渡らむ 石橋の 遠き心は 思ほえぬかも」は、甘樫丘公園北の豊浦休憩所前の河原に降りる階段の左下にあったものが、その対岸の階段右側に移設されています。公園側の階段から降りれば、石橋を渡って確認することができます。下の写真の黒丸がその歌碑です。この写真は甘樫丘公園側からの撮影。(令和4年12月4日)

山梨市万力公園の「万葉の森」で、令和の解説版にも犬養先生の記述が!

山梨市万力公園「万葉の森」入口に、令和元年五月一日設置とある「令和」の解説板がある。思いがけず眺めたこの解説版の裏面に「万力公園『万葉の森』には、万葉植物の脇には全部で二十七基の歌碑があり、中には、万葉集研究の権威であった(故)犬養孝氏、国際日本文化センター名誉教授の中西進氏お二人に直筆で書いていただいた歌碑も設置されています。」
と記載されていた。犬養先生がお亡くなりになって21年後の今日、令和をきっかけに新たに万葉公園に新設された案内板に、原点である犬養孝先生をきちんと記載してくださっていることに感激しました。山梨市のこうした案内板の配慮に感謝です。この公園にある犬養万葉歌碑には、特別の装置があり、犬養先生の声で歌碑の説明と犬養節のなつかしい長歌の朗唱を聴くことができます。犬養先生の朗唱は公園内に響き渡り、最高に気持ちの良い空間でした。みなさまも是非お訪ねください。

 

犬養先生揮毫の歌碑

初恋通信No.14(2022年11月1日号)を発行しました!

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初恋通信No.14_20221101

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初恋通信No.13_20220401

初恋通信No.12_20210901

初恋通信No.11_20210301

初恋通信No.10_20200201

初恋通信No.9_20190401

初恋通信No.8_20180909

初恋通信No.7_20180401

初恋通信No.6_20170901

初恋通信No.5_20170301

初恋通信No.4_20161001

初恋通信No.3_20160401

初恋通信No.2_20151001

初恋通信No.1_20150401

 

販売開始!2023年度TSUBAICHIオリジナルカレンダー!

お待たせいたしました。『万葉集』ゆかりの万葉植物をご紹介する2023年度のカレンダーが出来上がりました。今回もいろんな方々の協力を得、ありがたいことでした。

5月のむらさきは、昨秋当館の岡本が万葉うたがたりコンサートで伺った新潟県五泉市で「むらさき」栽培に力を入れておられるのを知り、絶滅危惧種である「むらさき」のすばらしい開花の写真をこのたびご提供いただきました。また、2022年3月から平城宮跡ではじまりました万葉植物ボタニカルアートの巡回展が来春明日香村でも開催されます。犬養万葉記念館も協力しておりますのでカレンダーの植物写真とともに、表紙でボタニカルアート作品を使用させていただきました。

気が付けば万葉植物も象徴的に同じものの紹介もございましたが、継続は力なり。なんと100種類近くなりました。どうしても掲載したくて年間通じて探したり、提供して頂きながら楽しく制作させて頂ける幸せを感じております。

今は亡き山口県下松市の岡田憲佳さんのカレンダー作品に足元も及びませんが、途切れることなく続けてこられたことに感慨があります。身近なメモとしてお使いいただければ幸いです。

税込1,200円です。

万葉の旅(中)P216「多摩川」で紹介されている玉川歌碑は、渋沢栄一が再建したものだった!

狛江市中和泉4丁目14には、東京都指定旧跡玉川碑跡に次の万葉歌を揮毫した玉川歌碑があり、「万葉の旅(中)」P216「多摩川」で紹介されている。
多摩川に さらす手作り さらさらに なにぞこの子の ここだ愛しき(巻14-3373)

江戸時代後期(文化年間)、松平定信揮毫により建立されたが、文政12年(1892)の洪水で流され行方不明になった。90年後の大正時代に狛江村の有志が再建を計画し、松平定信を私淑していた渋沢栄一が再建した。文字は旧碑の拓本から摸刻されており、背面には渋沢による「碑陰記」が刻まれている。背面は樹木が生い茂り、全体を確認することが難しい。

多摩川児童公園の歌碑から多摩川沿いの桜堤通り・染地通り・六郷さくら通りを東へおよそ2km、水神前交差点を左に万葉通りを50mほど進むと、閑静な住宅街の中の右手にこじんまりとした万葉公園があり玉川碑跡がある。最寄りの駅は小田急小田原線狛江駅。六郷さくら通りを西へおよそ600m。

   

大発見!多摩川児童公園の万葉歌碑解説板に犬養先生の解説が!

東京の多摩川児童公園に、次の2首が揮毫された歌碑がある。
巻14-3373 多摩川に さらす手作り さらさらに なにぞこの子の ここだ愛しき
巻20-4417  赤駒を 山野にはかし 捕りかにて 多摩の横山 徒歩ゆか遣らむ

東京調布ロータリークラブが建立した歌碑で、その解説板には「赤駒を」の歌の後に、犬養先生の解説が引用されている。
「天平勝宝七年(775)二月防人の交代のときの、武蔵國豊島郡出身の防人の妻の歌です。防人は九州、壱岐、対馬の辺要を守る兵士で、当時、東国から徴集され、三年交替で、国々の役人に引率され、難波津に集結し大宰府に送られます。当時、防人は馬で行くことを許されていたので、遠い旅路をせめて馬で行かせたいという妻の心であったが、折から放牧時期であったため、赤駒が山野に放たれていたのが捕まらず、多摩の横山の道を歩いて行かねばならなくなったという妻の嘆きの歌であります。(犬養孝氏の解説引用)」

この碑は、調布市多摩川5丁目37−1にあり、多摩川が目の前にある、第8消防区分団火見櫓・多摩川児童公園管理事務所のある場所で、多摩川白衣観音菩薩が併設されている。京王閣競輪場(東京オーヴァル京王閣)から東方に京王相模原線を越えたすぐの場所に位置し、京王多摩川駅より南(多摩川方面)に100mのところにある。ここは犬養先生の「万葉の旅(中)」P216「多摩川」に紹介されている玉川歌碑からわずか西へ2kmに位置していた。

 

第2弾!「西日本の犬養万葉歌碑を歩く」完成!

昨年末に発刊しました「大和の犬養万葉歌碑を歩く」に引き続き、この9月に「西日本の犬養万葉歌碑を歩く」を発行致しました。西日本(滋賀・大阪・和歌山より西)に建立・設置されている故犬養孝揮毫の万葉歌碑60基ならびに関連碑・施設6ヵ所についてのハンドブックです。「大和の犬養万葉歌碑を歩く」同様、歌碑のある場所を示した最新地図を掲載、見どころなども記載しています。A5判で携帯しやすく、また見やすいように作成いたしました。現在犬養孝先生揮毫の万葉歌碑は141基ですが、平成23(2011)年6月5日に堺市大浜公園(蘇鉄山)に建立・除幕された最新の情報まで網羅・確認することができ、掲載しております。犬養先生の資料整理にもなりました。今後まだ建立予定という約束の継続しているところも残っていて、令和に犬養先生の歌碑が建立されることがあれば、何とミラクルであろうと愉快な期待もあります。みなさまには是非この本を片手に、西日本にある犬養万葉歌碑を訪ねてみてください。
販売は、ただいま犬養万葉記念館でのみ受け付けております。税込み700円(+送料)です。
お申し込みは、電話・FAX・メール・ホームページからもOKです。下記の申込書がご利用いただけます。(こちらで大和編の御求めもできます)

令和4年9月23日・24日 記念館フェスタ開催!

9月23日(祝・金)、24日(土)は明日香村で光の回廊・彼岸花祭りのイベントが行われます。記念館も両日、21時まで開館し、来館された皆様がほっとしてくださるTSUBAICHIカフェで、フリマやゲームや展示などで楽しんで頂けるように準備をしております。ぜひお立ち寄りくださいませ。

犬養先生直筆の「明日香風」Tシャツ販売します!

色  : ブラック・パープル (ポリエステル地)
サイズ: M・L
価 格: 2,500円(税込み)

MWCでお知り合いになった鏡さんから、万葉Tシャツの提案を頂きました。

私たちの条件がクリアできるということで、表には犬養先生揮毫の第一号歌碑「明日香風」の歌を選択、犬養先生の書かれた色紙の文字を入れて頂きました。裏には鏡さんの提案で、英訳万葉を入れることになり、teruo suga氏の訳をデザインしています。ちょっとキラキラ文字でもあり、紫の落ち着きと、お洒落さが素敵です。


私たちが学生の頃から、「万葉Tシャツ」を作る機会ができてきました。犬養先生の大阪大学万葉旅行の会で夏の長期旅行の時にみんなで「はまゆう」や「ヤマユリ」が1ポイントでスケッチされたTシャツなどがありました。このお洒落なTシャツからするとまさに隔世の感がありますが、私たちの推しは、まさに寄物陳思の品物であること。犬養先生の文字のあるこのTシャツはただのTシャツではないのです。「千曲川の石」です。犬養先生と共にある犬養イズムの象徴だと思って制作しました。

さわらび万葉講演会「万葉集の成り立ち」を開催しました!(令和4年7月24日)

7月24日(日)、久しぶりに犬養万葉記念館では、万葉講演会を開催しました。令和になって『万葉集』発信に張り切っていたのも裏腹に、コロナ禍により以前よりも活動のしにくい状況となり、大変残念に思っていました。結果的には今も第7波と言われる不安な状況ではありますが、今春久しぶりの企画に感染対策や、みなさんの合意に基づいて講演会を開催しました。

会場は犬養万葉記念館ではなく、「太子の湯」のある村民の拠点、「明日香村健康福祉センターたちばな」のかんなびホールで開催、定員以上の40名の参加を得ました。講師は近畿大学名誉教授の村瀬憲夫先生。今は紀伊万葉ネットワークの代表でもいらっしゃいます。先生の研究対象の中から、今回は「万葉集の成り立ち」についてお話を頂きました。

『万葉集』講座は、やはり収録されている万葉の歌の理解が先行し、作歌論や歌人論が多い中で、今回は書物としての『万葉集』の姿を解説して頂きました。専門的だったかもしれませんが、村瀬先生の軽妙な例えや、楽しいお話しぶりにみなさん楽しんでくださったのではないでしょうか。

犬養万葉記念館としては、明日香村での『万葉』関連情報の発信基地として、講座・地域ネットワーク・万葉歌碑情報・その他、もう少し頑張ってみようと思います。2回目のさわらび講演会の開催も企画しながら、みなさんと「万葉人」との距離をもっともっと近づけていきたいと思っています。