「みんなで歌おう童謡唱歌」再始動!

2月以来、5カ月ぶりの「みんなで歌おう童謡唱歌」は、なんと七夕の日。コロナ感染防止策を講じての再開となりました。おひとりでもと思っていたところ9人のご参加に感謝。満員御礼でした。近未来の歌唱スタイルです!!!。

 

猪熊兼勝氏講演会にご参集ありがとうございました。

令和にあらたまった最初の「若菜祭」の記念講演を考古学者、猪熊兼勝先生にお願いしておりました。春の行事はすべて中止となり、このたびの自粛規制の時期を経ましたが、猪熊先生には再びお願いをし、本日6月20日ようやく実現することができました。明日香村での各種行事も集会する場所が限られているのですが、犬養万葉記念館も密の状態で定員が40名ですので、今回だけは教育文化課のご理解のもと、明日香村健康福祉センター「かんなびホール」で、ホール定員の3分の1集客と言う条件で、また主催者側からは完全申込制、マスク着用条件で行いました。今月に入ってからの講座告知でしたが、あっという間に定員を満たし、みなさんが楽しみにしていてくださったことを知りました。

猪熊先生には「大津皇子の時代」というテーマで、大津皇子を軸に飛鳥時代の政権推移の背景の歴史を考古学的見地から説明して頂きましたが、特に明日香村での名所と言われる「石」や遺跡などについての謎も解け、また万葉歌もご紹介くださりながらの90分は、あっという間でした。学会発表のように講座内容をきちんと文章にまとめあげてくださったものを各自の資料として提供してくださいましたので、聴講された方々は、帰宅されてからもう一度おさらいをされたことでしょう。私が興味深かったのは猪熊先生の準備されたスライドでした。キリストの聖骸布ではありませんが、鎌足の遺骸のレントゲン写真や(びっくり!)、飛鳥資料館勤務の時にご自身が制作に関わられた山田寺仏頭のポスターや(今はプレミアがつく「作品」となったそうです)、もちろん多くの貴重な発掘写真など、先生の来し方を納得するものでした。質疑応答の時間も講座関連のみならず、猪熊先生が関わってこられた多くの発掘の成果とその中でもキトラ古墳の被葬者は誰か先生の見解を聞いてみたい・・・と尽きない時間でした。

柔和な語り口で、エピソードも交えながらの90分でしたが、折々に猪熊先生の情緒的なお人柄を感じました。雑談をする中で、阪神タイガースのファンであることも知り、御年82歳でいらっしゃいますが、ますますお元気にご活躍頂きたいと思いました。次回は犬養万葉記念館で講演会が開催できることを願っています。

2020年6月17日 福井県越前市味真野地区にある治左川の梅花藻

越前市万葉館で開催中の犬養万葉記念館交流展の展示替えに行きました。昨年も訪れたこの場所にまた来てみました。清流の流れに泳ぐ梅花藻。とてもきれいです!

飛鳥八稜竪琴の展示が加わりました。

私のラブコールに応じて下さり、犬養孝特別記念展の最中ですが、新たに令和の御物が加わりました。

明日香村に移住し工房を持ち、ギターをはじめ、弦楽器の製作をしておられる折坂諭さん。ご自身の製作技法を基本に、飛鳥、天平期の美術を追求しておられます。今年2月に行われた「明日香の匠」展で令和を記念して製作、出品されたこの作品に私は大変感銘を受けました。「令和を記念」と言うのは、私の思い込みが強いからかもしれませんが、昨年元号で注目を浴びた大伴旅人の万葉歌の中に、大宰府赴任中の旅人が親しい藤原房前(藤原不比等の第2子で、のちに天然痘で死去)に琴を送り、あわせて手紙と歌2首を添えて贈り物の由来を説明した箇所があります。古代の社交の1つのケースです。添えた創作文は、夢の中で琴が一人の娘子になって現れ、「いつになったら、この琴の音を知ってくださる方の膝の上で、膝を枕に横たわることができるでしょうか。」と語ったのを受け、「物を言わぬ木であってもお前はきっと素晴らしい方の親しまれる琴であるに違いない!」とやりとりがあり、夢でのことではあるが黙ってはいられず、添えて進呈いたします・・・という手の込んだプレゼント。1か月後「物言わぬ木であってもあなたのご愛用の琴を粗末に扱ったりいたしましょうか。」と房前から礼状が届いています。旅人も納得? 犬養万葉記念館で展示させて頂いた作品はそのエピソードからヒントを得て作られた竪琴。八稜/八花と呼ばれる銅鏡の外形を基本に、開口部は万葉の自然崇拝の王者「月」をかたどり、共鳴板の孔には高松塚古墳出土・透かし彫り金銅製金具のデザインをあしらったオリジナルの竪琴(ハープ)と言うことです。裏面には万葉仮名で「伎美我手奈礼能許等尓之安流倍志」巻5の811の歌も彫り込まれています。もちろん演奏も可能です。縦横約60センチ、ウォルナット材が主ですが、こだわって地元の明日香村産スギ、ヒノキも使用されています。

明日香村で毎年「匠」展が行われていますが、やはり「明日香村」においては万葉時代、そして「令和」というタイミングを捉えて作品を作られたセンスに、私の期待と一致したということでしょうか。折坂さんとの出会い、そして作品との出会いに感謝しています。折しも今朝のNHKのニュースで(6/8)コロナの影響で中止になっていた正倉院の御大典記念特別展「よみがえる正倉院宝物~再現模造に見る天平の技」が7月4日から開催されることになったとのこと。折坂さんの技術のもととなった本物の技を見学するチャンスもできました。何とタイムリー!明日香の「匠」折坂さんの作品も令和の宝としてこれからも貴重な品となっていくことでしょう。折坂さんがかつて作っておられる琵琶やその他の作品もまたご紹介できたらいいなと思います。オカモの笑倉院(昔のホームページで公開していた)には間違いなく登録です。(笑)

 

Web版初恋通信(犬養万葉記念館だより)第4号

令和2年5月21日(木)万葉植物野外講座の馬場吉久講師に、記念館中庭の万葉植物について紹介いただきました♪

Web版初恋通信(犬養万葉記念館だより)第3号

令和2年5月14日(木)「令和に生きる犬養万葉『万葉の旅』から56年」について、犬養先生の映像と音声のご紹介です♪

Web版初恋通信(犬養万葉記念館だより)第2号

令和2年4月27日(月)「令和に生きる犬養万葉『万葉の旅』から56年」について、大伴坂上郎女の佐保川の歌碑のご紹介です♪

次のサイトからご覧いただけます。

Web版初恋通信(犬養万葉記念館だより)第1号

令和2年4月17日(金)犬養万葉記念館中庭から館長の岡本からのメッセージです♪

次のサイトからご覧いただけます。

https://www.youtube.com/watch?v=sjHtny4t7RQ

桜咲く!

さすがに三寒四温の日々が続きますが、梅から「咲きて継ぐべく」桜の開花が各地で話題となってきました。当初の休館予定の3月15日までの期間も過ぎ、明日香村では3月いっぱい休館してほしいということで、本当に空白の1か月となりました。万葉花カレンダー3月でご紹介している歌は、まさに桜の歌。

足代過ぎて 糸鹿の山の 桜花 散らずあらなむ 帰り来るまで (巻7の1212)

和歌山県の旧熊野街道は海南の藤代峠を越え、蕪坂峠を越えて有田川を渡り、有田市糸鹿から糸鹿山を越えて湯浅に向かっています。大和から紀伊へ向かう旅人が、峠の桜に出会った驚きと感動が、爛漫の桜が散るのを惜しむしばしの思いとして詠われています。

毎年犬養先生は3月の最終日曜日に「糸鹿の桜万葉の旅」と定めて、学生たちと天王寺駅に集合して午前8時半の特急くろしお号に乗り、私も何度か参加しました。犬養先生のおかげで「万葉の故地」として、みんなが意識するようになり、地元の方々は、感謝の意も込めて地元の得生寺(徳勝・・・ではなかった!(笑))の境内に犬養先生の揮毫によるこの歌の万葉歌碑を建立されました。

また、犬養先生のファンの方が糸鹿の桜の枝を持ち帰り自宅に挿し木をされたのですが、大きくなってきて「ぜひ明日香村で引き続き育ててほしい」と言うお申し出がありました。当時私は(岡本)犬養万葉顕彰会の会長をしており、役員の方々と相談をした後、飛鳥坐神社の飛鳥弘文さんにお願いをして境内に植えて頂くことになりました。飛鳥坐神社の階段を登り切った右手に大きく成長した桜の木、それが1枝の挿し木だった糸鹿の桜です。皆さんも神社に行かれた時にはご覧になってください。(しかし櫻花の咲いているのは見たことがないのです・・・。不思議!)

この旅は、万葉植物野外講座の講師、馬場吉久さんが引き続き毎年引率してくださっています。今年はコロナの影響で無理かもしれません。カレンダーの写真のような「山笑う」桜の装いに、万葉人と同じように私たちも心惹かれることです。

今は「有事」!