山口千代子古代衣装展(令和4年12月2日~20日)

お待たせいたしました。万葉時代などの古代衣装の復元、制作の第一人者でいらっしゃる山口千代子先生の衣装展を開催いたします。

犬養万葉記念館ではコロナ禍の以前の2017年、冠位十二階の古代衣装を完成された時に、最初に当館でご披露くださったことを心から感謝しておりました。山口千代子先生の衣装作品は平城京の天平祭行列の要となり、今もなお華やかな行事の演出として欠かせないものになりました。また高岡市万葉歴史館では「山口千代子万葉衣装コレクション」というコーナーが設けられているほどです。いろんな万葉の故地でも衣装展や制作の依頼などもあり、小柄な体格から想像できないような熱意とパワーで精進なさっておられます。ただ、山口先生のプロジェクトチームも主婦が中心で、体調や家庭の事情もあり、今年を機に解散されることとなりました。山口先生はライフワークでもあると思いますし、これからもお仕事は続けて頂きたいと思いますが、先生を支えられた縁の下の力持ち、お弟子さんたちのご尽力は本当に素晴らしいものでした。今回も本当にありがとうございます。

テーマはもちろん会場が明日香村ですので「飛鳥・藤原京」の人々がテーマです。

象徴的な高松塚古墳壁画の女人像、天武天皇・鵜野讃良皇女(持統天皇)を中心に、鎌足と安見子など、飛鳥時代の人々の世界がそこにあります。

また、ガラスケースには最高級の衣装の聖武天皇・光明皇后の展示と共に、明日香村の弦楽器アーチスト折坂諭さんの竪琴も展示しましたので、まさに正倉院御物のようです。明日香村は寒い冬の閑散期になりますが、華やかになった記念館にぜひお訪ねいただきたいと思います。

期間:令和4年12月2日(金)から12月20日(火)

展示の様子(動画)

https://www.youtube.com/watch?v=u1AkJ0vdVpQ