記念館展示

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リニューアルオープンしてから、半年以上が経ち、記念館の状況が少しずつ分かってきました。他人事のようですが、指定管理者として決定してから1か月余りのオープンでしたので、私も個人的にお客様として理解していた部分と、運営者となり、記念館の建物設備や収蔵品・資産などの整理が書面でもらっただけなので、本当に手探りでの半年でした。また、イベント企画や発信も同時で、特に図書の整理と犬養先生関連の展示については、ただいまも大変気になっております。

先日、ようやく2階の展示を整えました。教え子である李東輝さんと犬養先生ご夫妻がご一緒に写っておられる貴重な写真を見つけ、台北高等学校の関連資料と共に展示致しました。またどうぞご覧になってくださいね。

そして、入口の鏡王女の歌の拓本から、色紙2枚に展示替えしました。それは、犬養先生が宮中の歌会始の召人(めしうど)に任命された時の、犬養先生のお歌と、もう一つは、かつて明日香村へ修学旅行で来られた皇太子さまをご案内されたのが犬養先生でした。その思い出を召人として出席された犬養先生に配慮され詠まれたお歌の2枚です。

歌会始めの前日、先生をお送りしたとき、お元気だったはずなのに、翌当日、テレビに映った先生は「車椅子」姿でサポートされながらのご入場!に、「何があったの!」と仰天したことを思い出します。帰宅されてから、持病の神経痛が急におこって宮内庁の素早い対応で、車椅子出席となられたことを聞き、本当にびっくりしたことをなつかしく思い出しました。犬養先生の立派な歌・書にほれぼれ見入っています。