犬養万葉記念館がgoogleマップのストリートビューでご覧いただけるようになりました!

梅雨のど真ん中であいにくの雨模様ではありましたが、正門入口から館内そして二階の模様までgoogleマップのストリートビューで撮影いただき、ネット上でご覧いただけるようになっています。9月29日まで展示予定の「令和に生きる犬養万葉『万葉の旅』から56年」の展示をそのままご覧いただけます。新型コロナで外出しにくい中、便利なツールとなりました。一度ご覧くださいませ。下記サイトからご覧いただけます。

https://www.google.com/maps/place/%E7%8A%AC%E9%A4%8A%E4%B8%87%E8%91%89%E8%A8%98%E5%BF%B5%E9%A4%A8/@34.470442,135.822588,3a,75y,80h,90t/data=!3m8!1e1!3m6!1sAF1QipMDz5Eh3BXFgE_1X89bipSAuz7ZYmpn3MKWqk3D!2e10!3e11!6shttps:%2F%2Flh5.googleusercontent.com%2Fp%2FAF1QipMDz5Eh3BXFgE_1X89bipSAuz7ZYmpn3MKWqk3D%3Dw224-h298-k-no-pi-0-ya27.137865-ro-0-fo100!7i12058!8i6029!4m7!3m6!1s0x6006cc7c1a03e7a7:0xefc4d9b3c22fa08f!8m2!3d34.4705098!4d135.8226416!14m1!1BCgIgARICCAI

6月1日(月)より通常開館させていただきます!

6月1日(月)より通常開館とさせていただきますが、引き続き新型コロナウィルス感染防止のためご協力をお願いいたします。
また、予定されておりました6月の館内でのイベントは中止させていただきます。(7月より再開の予定です)

1.咳や発熱のある方の入館はご遠慮ください。
2.必ずマスクを着用し、鼻と口を覆ってください。
3.入館時、備え付けの消毒液で手の消毒をお願いします。
4.館内での大きな声は慎んでください。
5.人と人との距離を置いてください。
6.場合によって入場制限をさせて頂くことがあるかもしれませんが、ご容赦ください。

以上につきまして、よろしくお願いいたします。

新型コロナウィルスの影響により3月のイベントはすべて中止となりました

新型コロナウィルスの影響により3月のイベントはすべて中止となりました。

本日2月27日17時35分現在、日本政府の見解から明日香村の要請により、3月までのイベントは見合わせることになりました。皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解のほど宜しくお願い申し上げます。

対象となる当館のイベントは次のとおりです。

3月 3日(火)みんなで歌おう童謡唱歌
3月 7日(土)岡本三千代の万葉講座
3月15日(日)チコンキ・カフェ
3月22日(日)早春の万葉植物野外講座

<お問合わせ>
634-0111 奈良県高市郡明日香村岡1150
南都明日香ふれあいセンター 犬養万葉記念館
TEL: 0744-54-9300  FAX: 0744-54-4200
E-mail: info@inukai.nara.jp
//inukai.nara.jp/wp

 

 

万葉歌碑マップ「明日香村の万葉歌碑を歩く」が完成!(令和2年6月)

元号が万葉集から典拠された「令和」元年、多くの人々の「万葉のふるさと」への訪問を視野に入れ、橿原市と桜井市は早々に万葉歌碑マップを改定し発行されました。そんな中「明日香村の万葉歌碑マップはないのですか?」という声もお客様から何度も頂いておりました。犬養万葉記念館では、当初よりすでに明日香村内にある犬養先生の揮毫された歌碑のマップは作成しておりましたし、明日香村内すべての歌碑を網羅して新たにマップを作り直すことは、基本の地図をどうするか、また編集技術など費用面を含めても難しいと考えていました。そんな中、今春明日香村の観光マップが新しく発行されたのを知り、「この地図を利用して万葉歌碑マップを作成したい」旨明日香村に打診したところ、快く受け入れていただきました。昨年来、犬養万葉記念館も令和という新時代を迎えて、ありがたいことに多くの取材をして頂きました。それを受けて、記念館からも発信事業を行いたいという意欲と合致したことがうれしいです。折しも新型コロナウィルスによる長期休館に入っておりましたので、不足の写真取材や編集作業にも時間を割くことができ納得のいくマップが完成しました。明日香村に現存する万葉歌碑40基と関連碑5基、そして案内地図を掲載しています。特徴は下記の4点です。無料配布しておりますので、是非お立ち寄りください♪ ご利用いただけると幸いです。

1.表紙には犬養万葉歌碑第1号の明日香風万葉歌碑を採用し、犬養先生の功績と万葉歌碑のめぐり方を記載
2.記載順序は北から南へ巡回しやすく採番
3.歌碑の説明には、地図番号・所在地住所と補足・歌・作者・歌番号・大意・揮毫者を記載
4.地図は基本的に今春発行された明日香村観光マップを採用していますが、記載のない名所・旧跡を10数か所追記

万葉歌碑のご案内

明日香村の万葉歌碑が、飛鳥観光協会さんのWebサイト「あすかナビ」に紹介されています。歌碑の状態がよくわかりますし説明もあり、スマホと連携すれば道案内もしてくれます。不要不急の外出自粛のおり、おうちに居ながら万葉歌碑探訪ができます。自粛が解除になったら、是非万葉歌碑を訪ねてください。あわせて奈良女子大学さんが作成された奈良県の万葉歌碑の紹介サイトもございますので参考にしてください。

明日香村の万葉歌碑のご紹介((一社)飛鳥観光協会作成サイト「あすかナビ」にリンク)

奈良県の万葉歌碑のご紹介(奈良女子大学21世紀COEプログラム「古代日本形成の特質解明の研究教育拠点」による、奈良県北部の万葉歌碑のデータベースにリンク)

「明日香村の万葉歌碑を歩く」に2か所間違いがございます

「明日香村の万葉歌碑を歩く」には、県立万葉文化館に設置されている次の2か所に間違いがございます。

⑯ 片岡の この向かつ峰に 椎蒔かば 今年の夏の 蔭に比疑へむ
→片岡の この向つ峰に 椎蒔かば 今年の夏の 蔭に比疑へむ
「向かつ」の「か」が不要です。

⑱ 皆人の 命もわれも み吉野の 滝の常盤の 常ならぬかも
→皆人の 命もわれも み吉野の 滝の常磐の 常ならぬかも
「常盤」は「常磐」が正しいです。

次の明日香川の河原(甘樫丘公園前)の歌碑は、対岸に移設されております。飛石で渡ることができます。
④ 明日香川 明日も渡らむ 石橋の 遠き心は 思ほえぬかも

以上、よろしくお願い致します。

1月3日(金)6:20頃~TBSラジオ「壇れい 今日の1ページ」で犬養先生が紹介されます!

TBSラジオ(FM90.5+AM954)で犬養孝先生のお話をしてくださる機会をいただきました。
お正月1月3日(金)早朝の番組「生島ヒロシのおはよう一直線」内で、6:20頃から「壇れい 今日の1ページ」において、「プロの仕事~万葉学者の犬養孝さん」をテーマにしてくださいます。みなさまお楽しみに!
(パソコン・スマホからradikoで聴くこともできます。)

番組ホームページ

https://www.tbsradio.jp/1page/

万葉植物野外講座50回を迎えて

令和元年9月29日(日)、秋の万葉植物野外講座が行われました。2000年10月29日の第1回から数えて50回の記念日です。この日のコースは、石舞台→坂田寺跡・南淵山万葉歌碑→稲渕飛石・石橋万葉歌碑(昼食)→朝風峠→明日香村健康福祉センターたちばな。
秋の飛鳥を歩き万葉植物を観賞、史跡の見学、そして馬場吉久講師の万葉歌朗唱(犬養節)を交えての楽しい解説を聞きながら、明日香の自然や歴史に触れるイベントです。

集合場所で皆さんのそろったところで、まず犬養万葉記念館岡本館長から、馬場講師に感謝状の授与セレモニー。犬養万葉の楽しさを伝道する仲間たちの中で、記念館では開館当初から馬場さんが関わってくれました。「飛鳥散策」のテーマのもと、明日香村でみられる四季折々の万葉植物も訪ねながらの「万葉植物野外講座」は、馬場さんのお人柄、明日香村をくまなく歩いた村の様子、そして犬養節での万葉歌紹介が、皆さんにも定着し和気あいあいと長いリピーターファンにも支えられながら、今回の第50回を迎えました。熱心な下見には頭が下がりますが、ぎりぎりまで資料が整わないこともあったり、参加者の方々との思い出は尽きませんが、馬場さんには感謝の思いとこれからも変わらずに協力をお願いしますねと願っています。今回馬場さんのほうからも自身の写された「万葉植物」の写真をハガキにしてプレゼントしてくださいました。

 

 

 

 

 

 

 

国営飛鳥歴史公園石舞台地区、あすか風舞台前の「ナンバンキセル」

 

 

 

 

 

 

 

彼岸花が咲く稲渕の棚田を歩く

 

 

 

 

 

 

 

稲渕の飛石(いわはし)で記念撮影

 

 

 

 

 

 

 

朝風峠のステージからの眺めは最高でした!

 

第17回万葉の歌音楽祭 大賞は次郎丸智希さんの「遣唐使ものがたり」!

9月16日(月)は敬老の日でした。国営飛鳥歴史公園石舞台地区「あすか風舞台」では、13時から第17回万葉の歌音楽祭が行われました。一次審査を通過された11組がこの日の本選に出場。それぞれに個性やこだわりの感じられる作品が次々と発表され、その素晴らしさに審査に関わったおそらくほとんどの人たちが大いに悩まれたことでした。今年が最終回であることも手伝って、共同通信社や奈良新聞社の取材もあり、大いににぎわい盛り上がりました。

結果、大賞(賞金5万円)は、「遣唐使ものがたり~萬葉に詠はれし遣唐使の運命~」を発表・演奏された次郎丸智希さん。遣唐使の万葉歌に阿倍仲麻呂の歌も加えた音曲に、物語としてのナレーションが添えられ、一次審査でも「音楽祭」と言うにはセリフのウエイトが大きくて「音曲」と言えないのではないかと物議がありましたが、実際の舞台では、音曲がより栄える演出として、1つの物語世界を作り上げておられましたので、聴衆も引き込まれました。結果的に優れた万葉世界の表現として、文句のない大賞でした。

 

 

 

 

 

 

 

明日香賞は惜しくも2番手となられた大西貴弘さん。自身のふるさと、香川県坂出市の「狭岑島の島の」という人麻呂挽歌を詠われました。万葉歌も作曲しにくい長歌ですが、歌の場面の展開と共に上手に作曲されていました。歌唱も声楽家と聞き、納得しましたが、万葉歌も歌唱もレベルの高い作品でした。

 

 

 

 

 

 

 

あとの9作品は甲乙つけがたく、選歌、音曲の楽しさ、抜群の歌唱力、物語の構築力・・・さまざまな要素は審査の票も分かれました。

 

 

 

 

 

 

 

今回の音楽祭が最終回と言うこともあり、審査員特別賞が「明日香川ものがたり」と「恋ひ恋ひて」の2作品が選ばれました。どちらも歌のフレーズが覚えやすく、審査の皆さんの耳に残る曲でした。

 

 

 

 

 

 

 

今年も力作ぞろいの音楽祭でしたが、うれしいことに、出場は逃されましたが一次審査に応募してくださった方だったり、かつて参加されたOBの方の来訪があったことです。出場だけではない、仲間の応援や、お客様として音楽祭を見に来てくださることの輪ができていたことに感激しました。

今年のゲストはのこぎり音楽のアンドレさん。初めて生で聞く演奏に目からウロコでしたが、柔らかく、また芯のある音色に心地よく聴かせて頂きました。なんと伴奏パートナーはアンドレさんのお母さま。めずらしい親娘競演だったそうです。アンドレさんも万葉の歌音楽祭の審査にも加わっていただき、とっても楽しかったみたいです。

 

 

 

 

 

 

 

最終回と言うことで皆様に惜しまれる機会となりましたが、明日香村、犬養万葉記念館から生まれた新しいイベントとして、「歌は心の音楽」「声に出して味わうことでより万葉歌が伝より理解できる」という犬養先生のご論通り、万葉朗唱から万葉歌唱への新たな形が生まれ、定着したことの実感に17回の歴史と重みをしみじみ感じます。今後はコンクールではなくても、多くの人にそれぞれのスタイルで楽しんで万葉を歌うことを続けていってくださることを心から願っています。(岡本)