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日本画、三枝美津子展の誘い

犬養万葉記念館もリニューアルして3年目を迎えていますが、犬養先生の顕彰だけではなく、多目的に明日香村民や、旅行者、その他いろんな方々に親しみ楽しんでいただけるような企画をすすめて参りました。今年も6月には奈良県主催のムジークフェスト会場として、山田剛史さんのピアノコンサートが決まりました。また昨秋は飛鳥アートヴィレッジという新人アーチストのアート作品の出品会場となりました。記念館の公私での利用で賑わいも増えてきており、犬養万葉記念館の存在が定着していくことが大変うれしいです。

さて、本日4月10日より、30日までの間、記念館奥の小コーナーで日本画家、三枝美津子さんの個展を開催いたします。初日はご本人も来てくださり、作品と展示内容を確認してくださいました。この季節に開催したいと希望された通り、「桜」がモチーフとなった大作が出品されております。金箔の背景に艶やかな桜や、淡い山並みと桜がグラデーションのようになった吉野桜や、

見ごたえのある空間となっております。まさに今、明日香の里の「桜」とともに、表現された「桜」もとも楽しんで頂きたいものです。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。

ちなみに三枝さんは、私と同年で、また私の大好きなユーミンと同じ? 多摩美術大学絵画学科日本画専攻卒でいらっしゃいます。同世代で活躍されている方に刺激を頂きたい私です。

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出雲人形

去る3月12日(日)、月に1度の館長万葉講座でのこと。ちょうど当日から大相撲の大阪場所が始まったこともあり、前日が東北大震災の6年目の追憶日も意識して、山上憶良の相撲領「熊ごり」の歌を取り上げました。熊ごりが出身が熊本県益城町であること、日本書記に記載された相撲(すまひ)の節会や、天覧相撲のこと、また相撲の始まりといわれる當麻蹴速、野見宿祢のことなどをお話ししました。もちろんミーハーな館長の女子大生時代追っかけ相撲ギャルのエピソードなども含め、楽しく時間を過ごしました。その中で、當麻蹴速に勝利して大和桜井に領地を与えられた野見宿祢の一族が、出雲から技術などのを導入して埴輪の前身となった人形つくりをしたことから、桜井市には「出雲」という地名が残っていたり、今でも「出雲人形」を伝えておられるご夫人がおられ、そのお話をしました。さすが明日香村。講座におられた方が、すぐにご自宅から出雲人形をご持参くださり、みんなで出雲人形を実際に見るとこができました。

野見宿祢からの「相撲人形」は納得がいったのですが、ご持参くださったあとの3体について、みんなで話し合ったところ、右端の白装束は、着物のあわせが右前になっており、「はにわ」として葬儀の折にまわりに埋められた埴輪の1種じゃないかということになりました。また、真ん中の2体は「芸人」のようです。女性は出雲阿国では?という説が有力。男性は古代の「万歳」演者ではないかと素朴な人形を通してみんなの想像がかきたてられ、また納得にもなりました。結果は違っているかもしれないですが(笑)、いまでもこうして桜井市の1部の場所で静かに引き継がれ制作されている歴史に触れて、なんだかほのぼのとした気持ちになりました。

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犬養孝「神集島歌碑拓本7基」軸装展スタート

2017年は山口千代子先生の「古代衣裳展」で幕開けいたしました。閑散期の明日香村に、結果600名以上の入館者があり、1か月間の長期特別展でしたが、古代人の衣裳の、色柄、デザイン、とりきめなど、歴史の流れを学ぶには大変具体的で、わかりやすい、華やかな展示となりました。山口先生のご協力と、また遠方からのご来館の皆様に心より御礼申し上げます。衣裳体験もよい思い出となられたことと思います。
急にさびしくなりましたので、とりあえず、岡本館長の私物の「万葉衣装」をただいま展示しております。
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さて、引き続き、恒例の明日香小学校の児童の書初め展を終え、久しぶりに犬養万葉記念館の展示替えをいたしました。犬養先生が全国の故地に書かれた万葉歌碑の揮毫書や拓本が、多く記念館に所蔵されておりますが、今回展示の7つの軸装は、記念館建立後、初公開のものです。テーマは「神集島」です。佐賀県唐津市の小さな島「神集島(かしわじま)」は、かつては「狛島(こましま)」と呼ばれた遣新羅使人の立ち寄った島であり、万葉歌が残っております。
平成六年に除幕されましたが、犬養先生は車いす参加。岡本館長も参列いたしました。犬養先生は結局全部の歌碑を見学できず現地を去られ、心残りであったと思います。犬養先生の資料として「万葉の旅」「取材ノート」にも「神集島」の記述はなく、唐津の方々が「万葉の島」として「神集島」を世に出し、島おこし・ふるさとつくりをされるよりどころとして、島に建立された歌碑の揮毫はすべて犬養先生にこだわられたというのは想像に難くないところです。
私も一人で歌碑巡りの島散策旅を3回くらい経験いたしました。今回展示の参考資料はその時の岡本の手元資料が大いに役立ちました。7基の歌碑は、場所とともにすべて雰囲気も違います。記念館では「軸装」として、表具の楽しさも味わっていただけることでしょう。P1110616
また、明日香の匠ミニコーナーでは、奥山永見古さんの「堅香子の花」作品で、早春の華やかさがあふれております。P1110550また三輪のつばいちの傍で商売をされていた小西家の「紙軸雛」もお借りしています。商家に伝わった合理的な節句の軸など、希少なものも展示いたしました。みなさまのご来館をお待ちしております。P1110552

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飛鳥アートヴィレッジ展

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「南都明日香ふれあいセンター」犬養万葉記念館の施設として、究極の開放を行っている「飛鳥アートヴィレッジ展」は、中日を迎えました。閑散期の明日香村のこの時期に、連日100名近いお客様がご入館くださるのは、ありがたいことです。もちろんこの企画展を目指して来られる方も多いですが、今秋の「紅葉狩り」の素晴らしさは、明日香村も例外ではなく、飛鳥の錦秋を求めてこられるお客様と、また犬養先生に会いに来てくださる方など、幸運なタイミングとなりました。27日まで開催をしておりますので、できるだけ多くの方々にご来館頂きたいと願っております。
さて、アートヴィレッジという「作品展」に出品されたアーチストは公募で選ばれたお3人。主催の明日香村は「古代ロマン」のイメージから、日本の芸術・文化の発信基地として今後「明日香村」の存在価値・意義を広めていきたいという大きな夢があります。そして、今後はアーチスト登竜門となるような展覧会への発展を望んでおられるようです。前回までは、「空間」「野外」と言った明日香ならではの会場での開催でしたが、今回初めて「屋内開催」ということで、犬養万葉記念館がお役に立ったということになります。
現在指定管理施設となり、記念館というよりは村民のための施設となりましたが、村を挙げての行事にはこれだけ多くの職員が公私に関わられるのだという現実も垣間見、施設の在り方も考えさせられました。今は大半ギャラリーとしての体制、対応ですので、犬養、また万葉ファンには申し訳なく思っておりますが、9日間だけですので、お許し頂きたく思います。
作品展を見て私が思ったことですが、優れた3人のアーチストの中で、京都からほぼ連日記念館へ来て見学者への対応をしてくださっている切り絵の望月めぐみさんに、私はまさに「飛鳥アートヴィレッジ」の成果を感じさせられております。公募選抜が決まってから、テーマへの取り組みなど、個人の日記を通してつづられていますが、結果として完成し、展示されている作品もご自身が何をやりたいかという非常にメッセージ性のある具体的なものです。切り絵というテクニカルな芸術とは別のアイデンティティというのでしょうか。そして私が何より彼女を評価したいと思うのは、取材で関わられた明日香村の方々との人間関係の構築や、明日香村に対する「関心」の深さに敬服しています。
今日はワークショップがあり、子どもたちへの指導の後、私たちがやるべき会場の掃除まで自らして・・・。アーチストのこの作品展に対する気持ちが伝わることが、代わって説明をしたりご案内・お手伝いをする記念館の励みになります。京女らしい着物姿は、彼女の「個性」の一端でもあるでしょう。「飛鳥アートヴィレッジ」という作品展の成果が少し見えてきたような気がします。

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9月6日 山吹のため生垣を作って頂きました♬

前村長の関義清さんにお願いして、山吹のため垣内を作って頂きました。いぶした竹を乾かして、時間を経て細工されます。岡本の飛び込みの依頼で、お仕事にちょっと迷惑をかけたかもです。春に咲く山吹ですが4つ花を咲かせました。来春の開花が楽しみです♪

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明日香の里に篠笛がこだまする・・・。

犬養万葉記念館が「音楽会」のできる会場として、昨年はじめてのコンサートが、井上真実さんの「篠笛の響きコンサート」でした。明日香村の方々を中心に満席となり、会場には清々しい篠笛の響きに感動で余韻がしばし残りました。参加者の方々、そして私たち記念館でもまた来年・・・と約束し、2回目の6月19日を迎えました。このたびは、犬養万葉記念館も奈良県主催の「ムジークフェストなら」の時期とちょうど重なってしまい、音楽会続きのはざまで井上さんにもご迷惑をかけてしまいましたが、なんの何の昨年以上の入場者に、私たちも座席確保でうれしい悲鳴でした。

謙虚で優しい井上さんのお人柄を映す音楽と語りにますますファンが多くなったのではと思います。そして、犬養万葉記念館で、毎年開催しております「万葉の歌音楽祭」で今年はゲストとしてご出演頂き、演奏と特別審査員として加わっていただきます。篠笛が「石舞台公園の風舞台」から明日香の里に響き渡るさまを想像しながら、再び演奏を聞かせていただくことを楽しみにしています。

来年は6月ではなく、しかし3回目の篠笛の響きコンサートをぜひ開催させて頂きたい・・・と願っております。

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明日香小学校で初授業!

DSCF0448寫眞がなくて残念なのですが、2月8日、9日と2日に亘って明日香小学校3年生の1組・2組の子供たちに「万葉かるた」についての授業をさせて頂きました。

これは、3年生が12月に犬養万葉記念館に見学に来てくださった時に、担任の先生に私からまた学校へ出前授業をしたい旨のアピールをさせて頂いたことの実現で、匂坂先生、田中先生のご理解と、また城本校長先生のご判断にも心から感謝しております。

犬養万葉記念館としては、「犬養万葉の発信」が大きな柱ですが、3年生が国語で「短歌」について学んだことで、記念館への見学がありました。「短歌」の関わりとして、『万葉集』についての話題にも及びましたので、私はその発展として、「かるた」が子どもたちの遊びの素材でもあり、また『万葉集』というアプローチで、「犬養かるた」のご紹介もしました。

私も子どもたちにともかく興味を持ってほしいということで、2日間の2時間ずつの授業のプログラムを楽しく練り、最終的には、犬養100首から20首を選び出し、子どもたちとかるたをつく入りました。そして、自分の書いた「万葉歌の文字かるた」遊びをやってみるところまでで2日間は終わりました。もう1日時間があれば、「20首を暗記して、かるた会をやろう!」というところまでこぎつけたのですが・・・。笑

もちろん個人差はありますが、子どもたちの新しいことへのチャレンジ精神や、負けん気、知識欲というものも感じ、子どもの可能性を感じたひとときでした。

音楽講師として、長年の経験はあっても、小学校で「教える経験」なんて本当に貴重です。また私自身、万葉うたがたりもそうですが、次世代へ『万葉集』をいかに伝えるかと言う使命感を持っていますので、このような機会が生まれるとは願ってもないことでした。また次につなげることができますよう、がんばっていきたいと思います。

岡本館長、小学校で教えるの巻でした!

 

館長がいない?

私が変則的な勤務のため、ホームページに「館長在館日」という欄を設けているのですが、犬養万葉記念館館長に就任する以前に、もともとの仕事を持っておりましたので、そのスケジュールと調整して在館日を捻出することが、間際になってしまい、ご迷惑をかけているようです。ごめんなさい。

館長講座という定期講座も第◎何曜とか固定のほうが、みなさまにも認知して致して頂きやすいと思うのですが、それもままなりません。

前もってご連絡を頂ければ、できるだけ予定を合わせたいと思っておりますので、どうぞご遠慮なく記念館にご連絡ください。

城山副館長・西本事務局長もきちんと対応してもらえるのですが、岡本に会いたいと来て下さる方には、恐縮と感謝です。ぜひ、お目文字したいと思います。

 

 

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記念館展示

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リニューアルオープンしてから、半年以上が経ち、記念館の状況が少しずつ分かってきました。他人事のようですが、指定管理者として決定してから1か月余りのオープンでしたので、私も個人的にお客様として理解していた部分と、運営者となり、記念館の建物設備や収蔵品・資産などの整理が書面でもらっただけなので、本当に手探りでの半年でした。また、イベント企画や発信も同時で、特に図書の整理と犬養先生関連の展示については、ただいまも大変気になっております。

先日、ようやく2階の展示を整えました。教え子である李東輝さんと犬養先生ご夫妻がご一緒に写っておられる貴重な写真を見つけ、台北高等学校の関連資料と共に展示致しました。またどうぞご覧になってくださいね。

そして、入口の鏡王女の歌の拓本から、色紙2枚に展示替えしました。それは、犬養先生が宮中の歌会始の召人(めしうど)に任命された時の、犬養先生のお歌と、もう一つは、かつて明日香村へ修学旅行で来られた皇太子さまをご案内されたのが犬養先生でした。その思い出を召人として出席された犬養先生に配慮され詠まれたお歌の2枚です。

歌会始めの前日、先生をお送りしたとき、お元気だったはずなのに、翌当日、テレビに映った先生は「車椅子」姿でサポートされながらのご入場!に、「何があったの!」と仰天したことを思い出します。帰宅されてから、持病の神経痛が急におこって宮内庁の素早い対応で、車椅子出席となられたことを聞き、本当にびっくりしたことをなつかしく思い出しました。犬養先生の立派な歌・書にほれぼれ見入っています。

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♫白い花が咲いてた。ふるさとの遠い夢の日・・・♪

5月17日(日)、以前から記念館の人気講座であった、馬場吉久さんの万葉植物講座が復活しました。

記念館のリニューアルと馬場講師の体調不良とでしばらく休講となっていましたが、ファンの方々の要望が実現しました。

初夏の万葉植物との出会いを期待していた以上に、芽吹きや、存在を思いがけず見つけた種類の多さに、明日香の里の楽しさを再発見したような気がします。

次回は明日香村の人にぜひ歩いて頂きたいと思いました。

そして、今回の結論は、タイトルの通り「白い花」との出会いでした。まずは「うのはな」、そして「やまぼうし」「ていかかずら」「つばな」…

うのはな

うのはな

山ぼうし

山ぼうし

ていかかずら

ていかかずら

ちがや

ちがや

ほうのき

ほうの木

そしてみんなが歓声を上げたのは、大木の葉先にさいた大輪の「ほうの木」の花。
その他、夏つばき、たちばな・・・あらためて清楚な白い花の多さにびっくりしました。
もちろん、「花」以外の草木も、実際に目にしながら歌に寄せて解説を聞くと、本当に万葉人の豊かで優しい感性に感心します。

私も半日オトモをして、植物講座の魅力、そして馬場講師の知識の深さ、そして熱心にまた楽しみながら散策された参加者の気持ちに触れることができて、記念館としての「万葉発信」の企画の責任を思いました。
次回は9月27日(日)。記念館観月会の翌日です。この日の参加者から、「連続して記念館行事に参加しよう」と後押しをして頂き、日程が決まりました。
白い花、そして馥郁と香る「たちばな」の心地よさに酔った1日でした。